オーストラリア英語のアクセントはなぜ良いのか?
今日はなぜオーストラリアなまりの英語が、イギリス英語やアメリカ英語と同様に、あるいはそれ以上に魅力的なのかということについてお話します。 オーストラリアに英語留学する生徒たちは、アウトドアを楽しんだり、バーベーキューを満喫したり、ビーチに出かけたり、スポーツをしたりといった経験だけではなく、オージーのアクセントを少し身に付けられるといったラッキーな経験が出来るのだということを、皆さんにはこの短いトークが終わる頃には分かっていただけると思います。 学ぶならぜひオーストラリア英語を、という理由を説明させていただきます。 でも、まず始めに! オーストラリア英語はそもそも、なぜネガティブなイメージがあるのか? 答えは単純に二つです ! クロコダイル + ダンディー 映画クロコダイル・ダンディーは1986年に公開され、続いて1988年には続編が公開されました。 世界中の人が、オーストラリア人はみんなこの映画の登場人物のように話すものだと思ったのです。 私は1996年に来日し、1997年にはナレーターとして働き始めました。 NHKニュース以外ではオーストラリア英語のアクセントは拒まれ、私はイギリス英語もしくはアメリカ英語を話さなくてはなりませんでした。 2003年にレコーディングをした新幹線の車内放送の仕事では、オーディションは2002年に受けたのですが、その際にオーストラリアのオの字も言うな!とエージェンシーから口止めされました。 ベネッセやECCといった教材用の歌のほとんどは、アメリカ英語で歌いました。 地域ごとのアクセント カリブ海、シンガポール、インド、中国、南アフリカ…そしてフランス!世界中のどこに行っても、英語の話され方は多様です。 イギリスやアメリカ国内でさえ、様々な英語のアクセントがあるものです。 南米英語もあればニューヨークやクイーンズで話される英語もあるし、デイビッド・ベッカムのような話し方をする人たちもいます。日本でいえば東京弁と東北弁といった具合で、ポール・ホーガンは東北弁に相当するのです! 英語を話す人は、どこに行っても、違ったタイプの英語を聞き取って理解できるようにならなくていけないのです。 1990年代にNHKの番組で、オーストラリア人は“DAY ”を“ダイ”と発音する、と紹介されたことがあります。 そのため、私が1996年に来日した時には、すでにオージー英語に対しての偏見がありました。 オージー英語とは? オージーアクセントには3種類あります。 ボブ・ホーク、スティーブ・アーウィン、ジュリア・ギラードそして肝心のポール・ホーガンのように話す人は10% マルコム・フレイザー、ケイト・ブランシェット、ヒース・レジャーのように話す人は10% 二コール・キッドマンやケビン・ラッドのように話す人が80% クロコダイル・ダンディーは、珍しい地域のアクセントにすぎないのです。 しかし最近では、オージー英語は人気が出てきて、日本でも受け入れられやすくなってきているのも事実です。 何が、オージー英語のイメージを変えたのか? 映画「タイタニック」が公開されたの翌年の1999年、ケイト・ウィンスレットは「ホーリー・スモーク」でオーストリア人の役を演じ、ヒース・レジャーは「恋のからさわぎ」で一躍有名になりました。 この時に2人がオーストラリア英語を話した、ということは当時のハリウッドでは新しいことでした。 しかし、センセーションを巻き起こしたのは2001年の映画「ムーラン・ルージュ」です。銀幕のインターナショナル映画でオージー英語を聞いた時の驚きは、今でも忘れられません 二コール・キッドマン、ヒース・レジャー、ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット、ナオミ・ワッツ、エリック・バナ、ジェフリー・ラッシュ、バズ・ラーマン、レイチェル・グリフィス、トニ・コレット。彼らは常にインタービューを受ける立場にあり、彼らによってオージー英語の魅力がようやく世界中に広まってきたのです! ポール・ホーガンの話し方は一般的ではない! CNNや24 hour News Coverageの人気が上昇するにつれて、イギリスやオーストラリアに滞在のジャーナリストが話すオージーアクセントを耳にする機会が世界的に広まってきています。 私は2007年に再び東海道新幹線車内放送用に、洗練されたオーストラリアアクセントでレコーディングをしました。2007年の気候変動についてのドキュメンタリーをレコーディングした際には、私はオージー英語を話し、NHKの子会社であるMICOがニューヨークで賞をいただきました。 2010年4月現在、NHKのリトル・チャロの第2シリーズではメインキャラクターとしてチャロのお母さんが登場しますが、その声を担当しているのはこの私で、オージー英語を話します。日本の教育番組ではかつてない試みなのではないでしょうか オージーアクセントは、なぜ良いのか? オーストラリアは、こじんまりとした、フレンドリーで文化のある国です。 オージーアクセントは、これをよく象徴しています。それに比べてアメリカ英語は政治的にも社会経済的にも中立であり、イギリス英語も程度は少ないもののその傾向にあるといえるでしょう。 オージー英語はお高くもなく、いばってもなく、傲慢でもありません。 最後に!! しかし残念なことに、オーストラリアで何年間も勉強しないかぎり、オージー英語のアクセントはそう簡単に身に付くものではありません。 私の主人は、獨協大学で帰国子女向けの教師として働いていますが、アメリカやイギリス、オーストラリアに長いこと住んでいたというのはその人のアクセントではなくボキャブラリーによって分かるのだと言います。(例えばHeaps! と言うのはオーストラリアに長期滞在していた証拠) アクセントを使いこなすのにも、何年間もかかるでしょう。しかし、もしオージーアクセントを身に付けずに帰国した人がいたら、それでもフレンドリーで美しいオーストラリアで過ごしたたくさんのハッピーな思い出をもって帰ってくることに変わりはありません! 2007年に新しい電車の車内放送用のレコーディングをした際には、イギリス英語ではなく洗練されたオーストラリア英語を使おうと決めました。
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